鉢形城〜北条氏 北関東支配の拠点
〜日本100名城 No.18〜
2019年5月5日(祝)☀️
14:40〜15:30
◯概要
鉢形城跡は、戦国時代の代表的な城郭跡として、昭和7年に国指定史跡となりました。城の中心部は、荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれていて、天然の要害をなしています。この地は、交通の要所に当たり、上州や信州方面を望む重要な地点でした。
鉢形城は、文明8年(1476)関東管領(かんとうかんれい)であった山内(やまのうち)上杉氏の家臣長尾景春(ながおかげはる)が築城したと伝えられています。後に、この地域の豪族藤田泰邦(ふじたやすくに)に入婿した、小田原の北条氏康(ほうじょううじやす)の四男氏邦(うじくに)が整備拡充し、現在の大きさとなりました。関東地方において有数の規模を誇る鉢形城は、北関東支配の拠点として、さらに甲斐(かい)・信濃(しなの)からの侵攻への備えとして重要な役割を担いました。
天正18年(1590)の豊臣秀吉による小田原攻めの際には、後北条氏の重要な支城として、前田利家・上杉景勝等の北国軍に包囲され、攻防戦を展開しました。1ヶ月余りにおよぶ籠城(ろうじょう)の後に、北条氏邦は6月14日に至り、城兵の助命を条件に開城しました。
開城後は、徳川氏の関東入国に伴い、家康配下の成瀬正一(なるせまさかず)・日下部定好(くさかべさだよし)が代官となり、この地を統治しました。
なお、鉢形城跡は「21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選」(平成12年、埼玉ふるさと自慢100選選定委員会・埼玉新聞社認定)、「日本100名城」(平成18年、日本城郭協会認定)、「日本の歴史公園100選」(平成19年、都市公園法施行50周年等記念事業実行委員会選定)、「日本の史跡101選」(平成19年、日本経済新聞社広告局選定)に選ばれています。
(寄居町ホームページより)
鉢形城記念館です。外曲輪の一角に建てられており、100名城スタンプが設置されています。
外曲輪です。
深沢川です。
町指定天然記念物 鉢形城の桜 エドヒガンです🌸愛称「氏邦桜」です。
二の曲輪です。堀と畝、土塁がみられます。
三の曲輪です。
復元四脚門です。
石積土塁がみられます。
石組排水溝です。
復元四啊・庭園の周囲にも石積土塁がみられます。
荒川に面した崖は断崖絶壁の天然の要害となっています。
空堀が多くみられます。
馬出です。
鉢形城跡は、広大な敷地に遺構がよく残されていて見どころも多く、荒川・深沢川に面する天然の地形を巧みに利用したつくりとなっていました。往時の雰囲気が十分に感じ取れる城跡でした^_^
アクセス
🚞 JR八高線・秩父鉄道線・東武東上線 寄居駅下車、徒歩約25分
イーグルバス 寄居駅発・和紙の里行き「鉢形城歴史館前」下車、徒歩約5分
🚗関越自動車道花園IC下車、国道140号バイパスを秩父・長瀞方面へ6km、約15分
鉢形城跡
〒369-1224 埼玉県大里郡寄居町鉢形
https://goo.gl/maps/fTfwMM5CgFqATLzs5